コロナ禍初期の頃に大阪のライブハウスでクラスターが起きて、「ライブハウス=感染リスク高い」といったイメージが一般化。
ライブハウスやライブハウスでの活動がメインだったバンドにとっては本当に苦しく厳しい時期だったと思います。過去形じゃなくて今もですね。
それ以前はライブハウスに行きまくっていた私でさえも、長期間足が遠のいてしまっていました。
ライブハウスどころかCDショップに行くことも・・・
その間、サブスクの台頭によりCDを購入することもほとんどなくなりました。
タワレコ等のCDショップに行くこともほとんどなくなり、音楽との付き合い方や関係性は大きく変わったと思います。
それでも音楽熱は冷めることなく、行きたいライブイベントと感染状況と自分たちの体調を天秤にかけながら、行くタイミングを狙っていました。
そしてついに、大好きなバンド「スパルタローカルズ」と「ヒント」の対バンイベントが大阪でも開催されると知り、このタイミングでライブハウスへ行くことを決断。
このイベントが東京で開催された時はオンラインで観ることができ、とてもかっこよかったのです。
もし大阪で同じイベントが開催されるなら絶対行こう!と決めていました。
そしてついにコロナ禍以降、初めてライブハウスに行くことに。
約6年ぶりのJUNUS
久しぶりのライブハウスは「MUSIC CLUB JUNUS」
通称「心斎橋ジャニス」です。
大阪はミナミ、心斎橋にあります。
前回行ったのは「indigo jam unit」の解散ライブだったかな?
そうなると約6年ぶり…
アクセスが良くて、ステージが見えやすい、雰囲気もなかなか良いという印象のライブハウスです。
「ジャニスでスパルタのヒントなら観てみたい!」
ということで、前置きはこれくらいにしてライブレポートです。
SPARTA LOCALS×HINTO 2manLive「スパルタヒント」
- 日時:2022年4月15日
- 会場:MUSIC club JUNUS
- チケット:前売り4500円
- 席種:オールスタンディング
- 開演:19:00
大阪メトロ堺筋線「長堀駅」から歩いて5分ほどで会場前に到着。
まだ開演の30分前。
コロナのこともあってなるべくギリギリに入ろうかなと思っていたけど、他に寄る所もないし、ライブハウスの空気を早く吸いたいという気持ちもあり、ビルに入りました。
ジャニスはビルの5階。ライブハウスの下階は競馬の場外馬券場になっています。
馬券を買うおっちゃん達を横目に、エスカレーターで5階まで登ります。
入場
検温して消毒して入場。
「お目当てのバンドはどちらですか?」と質問され、
「そういえばイベントの時はいつもこんな質問されてたなー。いや、でも今日はどっちかだけじゃなくて両方やろー」と、心の中に懐かしさと戸惑いとツッコミがグルグルまわり
苦笑いしながら「両方です」と返答。
ドリンクチケットでジンジャーエールをゲットし
まだ2列目ぐらいまでしか埋まっていない中で
ちょうど良い塩梅の席を探し
「どっちのバンドからかなー。東京はスパルタからやったし、今回も同じかなー」
なんてことを思いながら、開演までの時間を過ごしました。
ついに開演。HINTOから!
ついに開演です。
かっこいいSEが流れる中、ついにメンバー登場。
ドラムの人がビッツさんだったので「今日はヒントからか!」
と興奮。(たぶんどっちからでも興奮してたと思う)
とりあえずバンドメンバーが定位置についただけで、涙うるうるでした。
HINTOのセットリスト
曲順とかは全然覚えていないけど、セットリストは多分こんな感じだったと思います。
- アットホームダンサー
- トキメキドライ
- バブルなラブ
- スーパースパイ
- マドロミオ
- ニジイロウィークエンド
- DREAM death
- ウラハラ
- おまけにアンドロイド
「アットホームダンサー」や「トキメキドライ」はやっぱりめちゃくちゃかっこよかったし、
「DREAM death」が終わった後に「この曲の落としどころがよくわからん」という兄弟トークで落とすところも、曲という壮大なボケにツッコミをかますという感じが面白かったです。
ちょうど1時間くらいで終了。
大トリはスパルタローカルズ!
10分ほど休憩した後、大トリのスパルタローカルズが登場です。
1曲目が「希望」
本編ラストが「ピース」という
2004年発売の「SUN SUN SUN」、2005年発売の「DREAMER」という2枚の大名盤を何十回何百回繰り返し聴いている私にとっては、大興奮せざるを得ない展開でした。
スパルタローカルズとの出会い
少し話は逸れますが、スパルタローカルズとの出会いを少し。
確か2002年に発売されたインディーズアルバム「悲しい耳鳴り」の宣伝を何かの音楽雑誌かフライヤーで見かけたんだったと記憶しています。
今みたいにすぐyoutube等で聴けるわけではないので何が理由だったかは思い出せませんが、その宣伝が妙に引っかかりました。
後日、タワレコ(今は無きマルビル店)にいつものようにフラッと立ち寄った時、
平積みにされていたり、ポスターが貼られていた訳でもないのに、インディーズコーナーに普通に1枚だけ「ス」の行に並べられていたあのCDを、なぜか吸い寄せられるように見つけました。
「あ、これや」と何かを直感し、すぐに購入。
その夜に一緒に飲みに行った音楽好きの友人に「気になってたやつが偶然見つかったわ。めっちゃかっこ良かった」と自慢したのを覚えています。
そして翌2003年、「ピース」「トーキョウバレリーナ」という超名曲のシングルを連続して発売、そのあまりのカッコよさに私はスパルタローカルズというバンドに没頭していったのでした。
ちなみに初めてライブを観たのは、大阪城野音で開催された「RUSH BALL 6」という若手ばかりを集めた夏フェスのプレイベントでした。
どんな見た目なのかも全く知らなかったし、出番が何番目かも発表されてなかったのに、メンバーが出てきてドラムを叩いた瞬間「このドラムの音、めちゃくちゃかっこいい!これはスパルタローカルズに違いない!」と直感。
曲が始まったらやっぱりスパルタローカルズで、超絶かっこいいパフォーマンスだったのは言うまでもありません。
午後にbonobosが演った「サンキューフォーザミュージック」が野音の雰囲気と気候と最高にマッチしていて、午前に初めて観たスパルタと共に、この日のライブが今でも強く印象に残っています。
スパルタローカルズのセットリスト
さて、長くなってしまいましたが、話を戻します。
この日のセットリストは
- 希望
- ピース
- 旧TOKYO
- GET UP!
- noRmaL
- 黄金WAVE
- ギャラクシー空港
- アンダーグラウンド
- sugar
- ギャップ
- Leaky drive
- UFOバンザイ
- (en)グランジシスター
だったと思います。
(※曲順はバラバラです。)
この日観たスパルタローカルズも、約20年前に観たスパルタローカルズと同様、めちゃくちゃかっこいいロックンロールを鳴らしていて、心の中をぐちゃぐちゃにしてくれました。
ボーカルのアベコウセイさんが「世の中にネガティブなことはいっぱいあるけど、音楽を演ってる時間だけは幸せです」というようなことを言っていて、その話をしている顔が本当に幸せそうな表情をしていて、来てよかったなあと心底思いました。
ほぼ無心で観ていたのでほとんどライブレポートにもなっていないような気もしますが、ライブハウスで観るライブバンドのライブは最高だと、改めて実感した一日でした。