百人一首ゆかりの地めぐりシリーズ⑤
今回の記事では、福井県は武生市にある「紫ゆかりの館・紫式部公園」を紹介したいと思います。
目次
紫式部について
世界最古の長編小説「源氏物語」の作者として有名な紫式部。
百人一首の和歌も有名です。
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな
2024年には「光る君へ」というタイトルで大河ドラマ化され話題になりました。
紫式部と福井県の関係
紫式部は宮中に支えていたというイメージが強いため「紫式部と福井県って何の関係があるの?」と思う方も多いかもしれません。
紫式部と福井県の関係は、紫式部がある時期、現在の福井県にあたる地に住んでいたことに由来します。
彼女の父、藤原為時が越前守(えちぜんのかみ)という役割職に任命され、越前に移り住むことになりました。
紫式部がまだ20歳前後の頃だったとされています。
京都とは異なる、越前で体験した自然や人々の素朴な生活は、彼女の文学観にも影響を与えました。
『源氏物語』における自然描写や人物の心理描写に、越前での生活で培われた繊細な感覚が生かされているとも考えられています。